【多賀城版】歌舞劇「海士AMA」
多賀城を舞台に繰り広げられる 玉取り伝説が今甦る!
能楽師・観世流シテ方 観世流緑泉会代表会主 1942年福岡県北九州市生れ。1964年一橋大学経済学部卒業。重要
無形文化財(能楽総合)指定保持者。(公社)能楽協会会員。
一橋大学大学院講師、二松学舎大学特任教授を勤める。
大学在学中に女流能の草分け津村紀三子の指導を受け、その後先代観世喜之に師事する。定例公演、小金井薪能を
企画開催44回を迎える。古典能、創作作品、海外公演(2010年度文化庁文化交流使)、演劇・ダンス界とも交流し活発に活動する。著作に「能狂言図典」、「能がわかる100のキーワード」、写真集「舞幻」。ドキュメンタリー映画「能楽師・津村禮次郎の肖像」
2002年、劇団I’Mに入団。同年『月船の巫女物語』にて”月船の巫女”役に抜擢され、初舞台を踏む。『Style I’m』『卑弥呼』『I’M Musical』等、様々な地域で舞台に出演し、2007年には『卑弥呼』全国ツアーに参加。卑弥呼の娘“台与姫”役を好演し、舞台表現者として新しい可能性を切り開いた。舞台公演やパフォーマンスでは中心的な役割を担い、その歌唱力においては定評がある。 現在は、ヒップホップ、ジャズダンス、発声、歌唱等のクラスを担当し、子どもから大人まで多くの人々に、踊る事や表現の楽しさを伝えている。
宮城県仙台市出身。日本舞踊家/中川流家元。
歌舞伎俳優であり人間国宝の坂東玉三郎丈の私塾に最年少で合格し、8歳で上京。日本舞踊を中心に舞台全般を
学ぶ。日本舞踊を坂東玉三郎丈・藤間勘そめ師に師事。東日本大震災後に故郷を想い帰郷し様々な舞台に出演。
「奥羽綿津見盆踊実行委員会」の代表を勤め、防災を文化として地域に根付かせる活動にも力を入れている。
国立ウクライナ・チャイコフスキー音楽院声楽科、及び器楽科を首席にて卒業。国内外で多くのコンクールで優勝。2003年8月初来日。第12回万里の長城杯国際音楽コンクール優勝。
第5回横浜国際音楽コンクール優勝。第11回チェコ音楽コンクール優勝。2014年 第3回 FUGA国際音楽コンクール金賞・グランプリ受賞。2000年ウクライナで「クザールの結婚」マルファ役にてオペラデビュー。現在、藤原歌劇団正団員、日本オペラ協会。ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者としても活躍。2002年 元ローマ法王ヨハネ・パウロ二世に、2004年高円宮久子殿下宮邸に招かれ御前演奏。NHKラジオ、テレビの番組に出演。2011年 芸術分野におけるウクライナ功労賞を受賞。
俳優・語り琵琶・朗読。
1953年北海道生まれ。
桐朋学園短大演劇科を出て同期生などと岡田英次氏主催のグループ・テルケルに入る。その後プロダクションに入り、二十代は主にテレビドラマ、三十代から映画にも出るようになり、黒澤明監督や伊丹十三監督などにも使ってもらう。三十代後半から舞台に立つことが増え、蜷川幸雄演出やこまつ座、前進座や銀河英雄伝説シリーズ、商業演劇や英語劇にも出る。四十代に薩摩琵琶を習うことになり「耳なし芳一」などを国内外で語る。ラジオドラマやナレーション、朗読なども多い。
東京芸術大学、同大学院を経て新国立劇場オペラ研修所に進む。修了後、文化庁海外派遣制度で渡英し、ロイヤルオペラハウスオペラ研修所にゲストとして参加。その後、シュトゥットガルト音楽演劇大学で研修を積む。現在、東京を中心にオペラやコンサートに多数出演し、これまでに東京文化会館オペラBOX『カルメン』エスカミーリョ役、全国共同制作オペラ『道化師』シルヴィオ役などで出演。『第九』『メサイア』などのソリストを務めるほか、オペラユニット“カントキューブ”のメンバーとして活動し、アルバム「LOVE」をリリース。東京音楽コンクール2位及び聴衆賞。コンセール・マロニエ21第1位。ザンドナーイ国際コンクールファイナリスト。
仙台市出身。常盤木学園高等学校音楽科を経て、東京音楽大学声楽科卒業。イタリア、ドイツ、スイス、オーストリア、ハンガリー、中国、韓国にて、オペラやコンサートに出演。宮城県芸術協会会員。仙台日伊協会理事。
宮城学院女子大学音楽科卒業、同研究科修了。野沢真弓、林秀光の各氏に師事。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学ハンス・ライグラフ教授、バリ国立高等音楽院・上田晴子教授に薫陶を受ける。自身のプロデュースによる室内楽シリーズ「メチエ」を主宰。プロオーケストラ首席奏者らによるトランペットアンサンブルThe Mostとの共演や、内モンゴル歌手イリナ・ポルジギンとの共演など、アンサンブルにおいて定評がある。東日本大震災復興「かたりつぎ」にて俳優・竹下景子と共演。そのほか音楽劇「光の多面体」、「恋歌舞SOMON」などの音楽監修、コンクールの審査員など多方面で活躍。現在、宮城学院女子大学など非常勤講師。日本演奏連盟会員、PTNA正会員。
桐朋学園大学卒業。読売新聞社主催新人演奏会に出演。
その後、明治安田生命クオリティオブライフ文化財団の奨学生として、ウィーン国立音楽大学で研鑽を積む。江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位入賞、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とコンチェルトを協演。若い音楽家のためのサイトウキネン室内楽勉強会、ヨーロッパ・ソリスト・ルクセンブルクのツアーに参加。オーストリア国際室内楽音楽祭にて優秀賞受賞。東京文化会館新進演奏家デビューコンサート、和光市文化振興公社ヴァイオリンリサイタル、小平市図書館開館記念コンサート、宮崎国際音楽祭等に出演。Jisong、藤原歌劇団等、アーティストとの共演も重ねている。
玉川大学文学部芸術学科ピアノコース首席卒業。G.ヴェルディ音楽院(ミラノ)ピアノ科ディプロマ取得後、同音楽院大学院コレペティトゥア科修了。その後、ボローニャ市立歌劇場付属オペラ研修所で研鑽を積み、コレペティトゥア科を成績優秀で修了。在伊中、コンクール公式伴奏の他、多くの舞台やマスタークラスで伴奏ピアニストとして活躍。2011年からはドレスデン歌劇場で3シーズンに渡りコレペティトゥアを務める。現在は、新国立劇場オペラ研修所でコレペティトゥアとして後進の指導にあたりながら様々な公演に携わっている。高い語学力と幅広いレパートリーを有し、歌劇場での経験に裏付けされた伝統的な演奏解釈ならびに、その献身的な演奏は国内外の一流指揮者や歌手陣から高い評価を得ている。平成23年度第22回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
ベルリン芸術大学卒業、モーツァルテウム大学修士課程を論文・演奏ともに最優秀賞で修了。全東北ピアノコンクール第2位、園田高弘賞ピアノコンクール第3位、ローマ・ブッキ音楽コンクール第4位。日本演奏連盟新人演奏会、読売新人演奏会出演。九州交響楽団、仙台フィル、山形交響楽団等とピアノ協奏曲を共演。自主企画「音楽の旅」演奏会は今年第16弾を迎える。仙台を中心に、韓国・ドイツ・オーストリア・チェコ・アメリカにて、ソロ・室内楽演奏会出演。
京都市立芸術大学非常勤講師を経て現在、宮城学院女子大学音楽科、尚絅学院大学非常勤講師。野沢真弓、浅野
繁、林秀光、ハンス・ライグラフ各氏に師事。平成20年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。
私が大学生の時に陸前高田市の体育館で開催された吹奏楽コンクールで母校の宮古高校を指揮しました。陸前高田のステージに立つのはその時以来となります。街は全く変わってしまいました。今回再興された新しい陸前高田市のステージで演奏出来る事はこの上ない喜びです。今回の演奏が街のさらなる復興の後押しになれる事を心から期待します。
宮古高校卒業後、宮古高校卒業後東京藝術大学音楽学部に入学。同大学卒業と同時の1980年仙台フィルハーモニー
管弦楽団へ入団、2020年まで打楽器奏者として在席。尚絅学院大学非常講師。日本演奏連盟、日本吹奏楽指導者協(JBA)会員。
多賀城創建1300年記念事業実行委員会ゼネラルアドバイザー、宮城県文化振興審議会会長、八戸市美術館運営協議会委員、文化経済学会、日本アートマネジメント学会に所属。
文化施設の建設・運営、東北の文化振興政策を手がけてきたほか、著名な音楽家や演劇・舞踊・舞踏、伝統芸能など幅広い人脈と経験を活用、地域文化創造に寄与してきた。
プロデューサーとして革新的な舞台創造で専門家の評価を得て注目を集めた。作品に、スペースオペラ「KEGON」、楽劇「影向のボレロ」能オペラ「恋歌舞SO-MON」などがある。自ら脚本構成・演出を兼ね、市民とプロとの協働の制作手法は批評家から称賛を受けた。また東日本大震災以降、文化芸術による心の復興や、コロナ禍での舞台公演制作を行ってきた。
研究活動としては、公立劇場・音楽ホールの運営や文化政策など実践的な研究で知られる。『文化まちデザイン論』、『公立文化施設・公共ホール論』、『八戸えんぶり研究』、『まちづくりと舞台制作』、『舞台制作におけるクリエイティブ論』など多数。
観世流梅若会所属能楽師。
大阪市出身仙台市在住。2歳で初舞台を踏む。京都造形大の非常勤講師を務めた後、梅若玄祥六郎家に入門。能の愛好家を育てる「緑蘭会」主宰。
重要無形文化財総合指定保持者。
宝塚歌劇「更に狂わじ」振り付け/宝塚歌劇「眩れる月」振り付け/宝塚歌劇「恋天狗」振り付け/宝塚歌劇「NOBUNAGA」振り付け
Chopard新作発表ショー演出/三井住友銀行CM出演
テレビドラマ「天河伝説殺人事件」出演
オペラ「魔法の笛」衣装デザイン、振り付け、出演/オペラ「金閣寺」能楽指導/オペラ「魔笛」衣装デザイン、振り付け、出演/オペラ「瓜生島」出演。
多賀城を舞台に繰り広げられる玉取り伝説が今甦る!
和洋融合の歌舞劇
能「海士」を土台とした能/オペラ。
古代、太宗皇帝から賜った秘玉を龍から奪還する物語。
登場人物の藤原不比等、房前、海女などが、人間の魂の有様(ありよう)を問いかける。
創建1300年を迎える多賀城市域の風景を映像化し、
音楽はクラシックの名曲を豊富に採り込み、
歌と舞・台詞で再構成されるユニークな舞台作品。
あらすじ
前世が藤原房前とその母(海女)が、偶然七ヶ浜の小豆浜で出会うところから物語は始まります。海を見つめる2人…。
房前の父、藤原不比等が宝玉を携えて登場してきます。突然空がかき曇りそこに龍が現れ、不比等の妹が嫁いだ唐の皇帝太宗から賜ったといわれる3つの宝玉のひとつが、龍に奪われてしまいます。
その宝玉は「面向不背(めんこうふはい)」の玉といって表から見ても裏から見ても、菩薩が透けて見える世にも美しい秘宝です。
不比等は、妻となった海女に龍に奪われた宝玉の話をします。海女は「自分が海に潜って玉を取り戻してくる!」と約束します。
海に潜った海女は見事玉を見つけ龍が眠っている隙に宝玉を奪還します。眠りから覚めた龍は海女を追い詰めます。このままでは逃げ切れないと思った海女は…。
舞台は多賀城、この物語に登場する藤原不比等は、多賀城を修造し、多賀城の碑に名をとどめている人物・藤原朝猟(あさかり)の曽祖父にあたります。また房前(ふささき)は、不比等と海女の間に生まれた子とされています。
724年に房前は、「紀の国の雑賀(ざひか)の浦にいでみれば海女の燈火(ともしび)波のまゆみる」(万葉集第7巻1194)という和歌を残しています。
演奏曲
【1】サン=サーンス : 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
【2】オッフェンバック : オペラ≪ホフマン物語≫より <きらめけダイヤモンドよ>
【3】プロコフィエフ : ピアノソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83 ≪戦争ソナタ≫より 第3楽章
【4】パガニーニ : 24のカプリース Op.1 より 第24番
【5】ドニゼッティ : オペラ≪ランメルモールのルチア≫第3幕 狂乱の場 より
<彼の優しい声が><この世の苦い涙を>
【6】ラフマニノフ : 組曲第1番 ≪幻想的絵画≫Op.5 より 第3曲<涙>
【7】武満徹 : 小さな空
【8】ドビュッシー : ≪ベルガマスク組曲≫ より第3曲 <月の光>
【9】ヴェルディ : オペラ≪椿姫≫ より <プロヴァンスの海と陸>
【10】ラヴェル : 水の戯れ